「考具」読みました

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

以前読んだ「アイデア会議」の前に書かれた本。
「アイデア会議」はグループによるアイデアの作り方の話だったけど、この本は個人個人の話がメイン。
どういう方法でアイデアを作っていくかという方法論ことが書かれているんだけど、非常に読み易くてアッという間に読めた。

『カラーバス』
『フォトリーディング』
『アイデアスケッチ』
『ポストイット』
『マンダラート』
『マインドマップ』、
『アイデアスケッチ』
『ブレーンストーミング』
『5W1Hフォーマット』等

いろいろなツールが出てくるんだけど、基本的なことは
「アイデアの種は深く考えずにひたすら出す」
「アイデアの種を出しきってから、アイデアの種を組み合わせたり、引いてみたりして、アイデアに整えていく。」
「アイデアが出来たら、今度は企画にする」
という、よく聞く一般的な方法が非常に平たい文章&前向きな文章で書かれている。

有名広告企業の企画担当者が、結構シンプルな方法でやっているんだな、やっぱりそのやり方なんだって確認出来るだけで、結構多くの人が前向きになれるんじゃないかなと思う。
「アイデアマンになる為には、今からでも誰だってなれる」
こんな言葉嬉しいなあ。

「アイデア会議」の時にも思ったんだけど、学生時代の作曲の仕方とよく似ている。
アイデアをどんどんだして、ある時そのアイデアをそれぞれ繋げたり、カットしたりして曲にしていく。
作曲なんて、仕事の休憩時間にタバコ吸いながら思いついたりしてたし、ちゃんと「いいアイデアないかな?」って意識を常に持てるように習慣にすれば、誰だって曲はどんどん書ける。
まあ、それがいい曲かどうかっていうのと、どれぐらいの打率かってので、才能とかが大きく影響してくるんだろうけど、少なくとも曲を沢山作れるようにはなると思う。

ということで、曲を作るのとアイデアを作るのは似てるんだから、そういう習慣さえ作ってしまえば僕も少なくとも
「アイデアがポンポン出てくる人」
にはなれるわけだ。

そんなことを再確認したなあ。
何度も再確認している気がするんだけど、何度もいつの間にか忘れているので、この本は常に手元に置いておきたいなと思った。

既にアイデアを作る習慣は出来ていて、質を上げていきたいという人には物足りないだろう。
けど、「どうやったらいいのか全くわからない人」には、非常にイイ本だと思う。
内容はそんなに濃くないけど、その分この本から得られることは限られているわけで、非常に明確で分かりやすいといえば分かりやすい。
入門書としては最適なんじゃないかな。

さて、僕もポストイットとか買ってきて、どんどんアイデア書こうかな。
アイデアマラソンってのもやってみてもいいかもな。

「拝金」読みました

拝金

ホリエモンの小説で、結構評判が良かったので期待して読んでみた。
噂では聞いていたけども、実際のオンザエッジ~ライブドア時代からのホリエモン近辺の事実と結構上手くオーバーラップされていて、小説の中でも野球球団を買収しようとしたり、ラジオ局を買収しようとしたりする。
その辺がどこまで本当でどこまで嘘なのかって視点で読むのも結構楽しいのかもしれない。
内部事情も結構出てくるので。

あと、お金持ちになった時の女絡みの話も結構面白かった。
やっぱお金持ちにはお金持ちにしか分からない世界があるんだなと。
まあ、どこまで本当なのかわからないけども、まんざら嘘でもない気がするところが、結構興味深かった。

結局1日で読んでしまった。
途中少しだれたところもあったんだけども、なんとかサクっと読めた技量はすごいなと思う。
本格的な小説としてみると、やっぱ素人とプロって違うんだなっていう差は感じるし、特に文学好きには認められない文章のような気もする。
けど、普段ビジネス書とかエッセイとか読んでいて、ただただエンターテイメントとして楽しめればいいという人にとっては、非常に読みやすくて満足感のある本だと思う。

ホリエモンはこの本を「新しい試み」というけど、まあ、それほど新しいかといわれるとどうなんかなと思う。
フィクションに限りなく近く見せるって手法は、今までだってあっただろうし、ホリエモンの場合は同じ手を何度使えるかというと、微妙なところもあるだろうし。
けど、ツイッターの使い方とかは上手いなあ、それで結構部数を伸ばしている気もするし。

あと、読んでみて感じたのは、やはり人間欲次第なんだなと思う。
どれだけ欲深いかで、バイタリティが変わってくるもの。
作中でもあったけど、ホリエモンは結構欲深い人なんだと思う。
ま、そりゃそうだよね。

この本の中で
「何事もやりきった先を体験して欲しい」
みたいなことが書かれているんだけど、確かに味わってみたいなと思った。
ワインが好きなら、好きなだけワインを飲んだあとの感覚とか、ギャンブルなら好きなだけギャンブルをやりきったあとの感覚。
けど、そうなると人間変わってしまいそうだな。

と、読んだ後にビジネス書を読んだあとのような気持ちになる、なんとも変な小説らしくない小説でした。
おっと、それはそれで新しいってことになるのか。

「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」読みました

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
結構有名な本らしく、評判も良いので借りてみた。
面白かった。
そして、ちょっと難しかったかな。

この本で描かれていることのまとめ
・自分の中には「起業家」「マネージャー」「職人」の3つの人格がいる
・「起業家」は変化を好む理想主義者
・「マネージャー」は管理が得意な現実主義者
・「職人」は手に職を持った個人主義者
・会社には「幼年期」「青年期」「成熟期」など、様々な時期があり、その時期によって必要な人格が変わる(バランスが変わる)
・「幼年期」は職人の時代
・「青年期」は「起業家」と「マネージャー」が必要になってくる
・「成熟期」は起業家の視点が重要
・「職人」の人格を強く持つ人が、なかなか独立しても楽になれないことが多い。
・そんな「職人気質が強い」人が、独立して事業を自分の手から離すために「フランチャイズ」のやり方を参考にしよう
・もっとも世界で成功しているフランチャイズの一つ「マクドナルド」みたいに事業をパッケージ化出来るようにしよう
・その為に「事業」の試作モデルを作って、どんどんチャレンジしてみよう
・「事業」を発展させるためには、イノベーション→数値化→マニュアル化の流れが重要
・事業を発展させるための7つのステップとは
  1)事業の究極の目標
  2)戦略的目標
  3)組織戦略
  4)マネジメント戦略
  5)人材戦略
  6)マーケティング戦略
  7)システム戦略

とまあ、こんなところなんだけど、最後の7つのステップは自分の場合に置き換える具体例に乏しく、ちょっと理解が難しかった。
あと、マーケティングの部分は全く考えたことがなかったので、弱いなあと。
けど、この本は人気が出た理由はよく分かる。
大筋の道筋は示してくれているから、あーなるほどなって納得出来る部分が多い。
そして、自分が従業員として経営者に求めていた部分とも結構重なるので、より納得させられた。

この本に書かれていることは、他の本にも書かれていることが多いと思う。
ただ、人格という切り口や、職人気質の人が独立した場合に焦点を当てていることが、ちょっと斬新かもしれないな。

僕の中にも3つの人格があると思う。
一番強いのはマネージャーかなあ、それとも職人だろうか。
もう既に自分で事業を始めている人には、何かしら得ることがあるかもしれない。
まだ何も初めてないけど、何か始めたい人にとっては、まずは夢を描くことからだなあ。

最近、自分にとっての夢ってのを考える時間が本当に少なくなったがするので、もう一度原点に戻って、どんな風になりたいか、どんな風に生きたいかとか、見つめ直しても良いかもしれないな。

この本、図書館で借りたんだけど、手元においておきたいな。
買おうかなあ。

「社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論」読みました

社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論

「就業時間中に社員をサーフィンに行かせる会社」
これだけを聞くととっても素敵な会社に聞こえるけど、やはり自由と責任とは表裏一体なので、嬉しいことばかりではないんだろうなと本書を読む前からそう思っていた。
実際に読んでみると、そういった側面もある反面、企業としての戦略としての「自由」というのもあるんだなと感心した。

・社員に責任感を持たせて自主性を持って行動できるようにする
・誰でも仕事をフォローできる環境づくり
・本物のアスリートの雇用


ユニクロの柳井さんが
「優秀な経営者はビジョンを持っている人」
と言っていたけど、パタゴニアの社長であるイヴァンも、確固たるビジョンそして理念を持った人なんだなと感心した。
それはやはり「環境問題」に対する理念、そして「世界で最高の品質を目指す」ということ。
一見当たり前のような話しなんだけど、その徹底ぶりがパタゴニアのブランド力を上げているんだなと思った。

日本人なら、シー・シェパードとかに寄付しているなんだか嫌な企業というイメージを持っている人もいると思うし、僕もその辺は納得できない。
けど、パタゴニアの理念には見事に合致しているし、騒がれれば騒がれるほどブランドイメージは確立されていくという、なんともうまい具合に出来ているんだよね。

品質は「高いけど良い」っていうのはよく聞くし、本当に理念に沿って行動出来ている会社なんだなと、ホント感心させられる。
デザインもシンプルでおしゃれだしなあ。

僕が経営の本を読む理由は、やっぱ「こういう会社で働きたい」っていう願望があるからだろうし、もし自分が納得できない環境にいる場合に「こうあるべきなんじゃないか」という指標が欲しいからだと思う。
だから、どうしても社内の組織の仕組みや文化、運営の仕方に目が言ってしまうが、やっぱ社内の整備だけでは駄目で、どうやってそれを社外&会社の利益に繋げていくかっていうのが本当に重要なんだなと思った。
そしてパタゴニアは面白いほどその辺の流れが上手く出来ている会社だ。

僕がパタゴニアという会社の社員だったら、パタゴニアの社員であることに誇りを持つだろう。
それはネームバリューというだけでなく、環境問題に対する取り組み方や先進的な会社の一員であることの喜びを感じていると思う。

パタゴニアのやり方が全て正しいとは思わないけども、成功例の一つなのは確かだよね。
自分の会社に誇りを持っている人ってどれだけいるんだろうか。
けど、社長のカリスマ性が強すぎるのが少し継続性に疑問をもつかな。

とにかく刺激的な本でした。

「大人げない大人になれ!」読みました

大人げない大人になれ!

タイトルからして真に受けたらいけないだろうなと思っていたけど、やはり危険な本だった。
「自分勝手に、思うがままに、生きればいいじゃないか!」という甘い問いかけに、気分は良くなるし、元気が出てくる。
僕にとっては予想通り甘い蜜がたっぷり入っていた。

個性を出したいなら、思うがままに行動すればいいというのは、その通りだと思う。
けど、みんなが自分勝手に生き始めたらどうなるのかなとも思う。
ま、知ったこっちゃないか。
個人と考えるとあれかもしれないが、サービスや会社と考えると結構納得するんじゃないだろうか。

確かに日本人は他人に強いることが多い気がする。
それは、自分も他人から強いられているからだと思う。
生きにくくしている悪循環は、自分たちが作り出しているんだよなあ。
お客様は神様ですって姿勢で通用しなくなっている気がするんだけど。
まあ、客も働きても両方共疲弊しているので。

自分勝手に生きろって書いてあるけど、歩きタバコをしている人を見るとイラッとするし、並んでいるのに強引に入ってくる人には軽く殺意を覚えてしまう。
そこでこっちも悶々と黙っているのではなく、
「なにしてんの、入ってくるな、並べアホ」
と言ってしまえば良いんだろうな。

今は、そんなことを言う人がすくないから、言いづらい雰囲気があるかもしれんけど、昔は結構そういういざこざあった気がするしな。
おおらかとは、そういうことな気がするな。

僕がこの本を読んで、一番再起認識したことは、とにかく、
「時間を忘れて没頭できることに時間を使う」
ってこと。
それを徹底していこうと。

仕事がつまらないなら、楽しく工夫してみる。
それでも駄目なら、さっさと辞める。
プライベートもだらだら過ごすんじゃなくて、時間を忘れて遊べることをする。
とにかくご飯をするのも忘れて没頭していた子供の頃を思い出して、そういったことに時間を極力費やすようにする。

とにかく人生楽しまなければ損だよなー。
そんな風に前向きにさせてくれた本書は良書だと思うな、少なくとも僕にとっては。
甘い蜜にまんまとやられました。
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