アジャイルサムライ−達人開発者への道−

まず、率直な感想として、凄く感動した!
あまりの面白さに1週間程で読んでしまった(僕にとっては早いのだ)。
上手く言えないけど、後書きを読んで、ちょっと嬉しいというかウルウルきた。

僕にとって「アジャイル」といえば、「短いサイクルで開発する今っぽい手法」って認識でしかなかったんだけど、この本を読んで「アジャイル」な開発の厳しさを痛感した。
正直な話、読んでいて耳が痛くなる話ばかりだった。
全然出来てないもんなー。

これは実際の仕事と照らしあわせたからかもしれないけど、この本に書かれているようなことを実践しようとすると並大抵のことではないってことは直ぐに理解した。
どんだけの人達を巻き込んで、理解してもらい、お互い協力していかなければならないのか。
正直途方に暮れる。
「あの人を説得するのには骨が折れるな」って人が浮かぶ浮かぶ。
そして、開発メンバーの中で、気持よく賛同してくれる人がどれだけいるだろうかと不安になった。
みんなもう疲弊して諦めてしまっている。

毎日毎日

「なんでこんな修正やらなくちゃいけないんだろ?」
「なんで楽しくないんだろ?」

と不満に思ったり、誰かを槍玉に挙げて憂さ晴らししている非生産的な自分とその仲間たち。
嫌気が指しているんだけども、この現状を打破するための正しい基準がわからず、自分のわがままなのか、周りが良くないのか自問自答する日々。
嫌々ながらも仕事だと割り切ってやり過ごしていた自分にとって、この本に書かれていることは、十分自分のものさしになり得るものだった。

いやあ、素晴らしい。

僕は「アジャイル」な開発手法が完璧だとは決して思わない。
そもそも、まともな開発手法の本を読んだのはこれが初めてだし、複数人で開発するプロジェクトを数多くこなしたり、マネジメントしてきた経験もない。
けども、「アジャイル」な開発のマインドは僕は大いに気に入った。
どんなアジャイルプラクティスよりも、まずはこのマインドに共感し、前向きに取り組める方が何倍も大事なんじゃないかなと思った。

なので、まずは僕一人から「アジャイル」なチームの構成員になりえるようなスキルを身につけられるように努力していこうと思う。
スキル以外にも あんまり構えず、ワクワクしながら取り組められるようなマインドも身につけられたらいいな。

この本を読んだら「アジャイル」な開発が出来るようになるとは思えない。
たかだか300ページで説明しきれたら、アジャイルのプロのコーチみたいな職業存在しないだろうし。

けど、入門書としては最適だと思う。
エンジニア向けに書かれた本ではあるけども、エンジニアじゃない人にも結構受けるんじゃないだろうか。
とにかく読みやすく、自分の身にも起きたことがある問題をどんどん例に出してくれるのも、非常に安心できて良かった。

さて、次はどの本を読もうかな?
もっともっと掘り下げて学んでみたいキーワードはたくさんあった。
そんな風にこの本を足がかりにより深く学んでいく・・・こんな風にこの本を活用するのが一番いいんじゃないかな。
まさにそれが入門書の役割でもあるんだけど。

兎に角、僕のアジャイルな開発は始まったばかりだ。
ま、気楽に楽しんでやってみることにしよう。