強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」

最初に言っておくと僕は「37signals」のファンだ。
前著「小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則」の本を読んで一気に好きになったし、あの有名なRuby on Railsを作った会社ってのも大きかった。
IT系のエンジニアだったら、僕みたいな人多いんじゃなかろうか。

技術書ではなく、主にリモートワークについての本なので、あっという間に読むことが出来た。
その割には有意義な内容だったと思う。

リモートワーク

要は「在宅勤務」と呼ばれるものなんだけど、別に家じゃなくてもカフェや図書館でも良い。
この本を読むまで特に関心がなかったんだけど、この本を読み終えた後は、会社の評価基準の一つになり得るなと思うようにあった。

「リモートワークを実践できる会社」と「出来ない(しない)会社」

業種によって出来ない会社はもちろんあるのはわかっているんだけども、自分が関係するIT系でこれが選択出来ない会社というのは、正直生き残って行けないんだろうなと思った。
Yahooの様にあえてしない会社というのも、別に悪くはないと思うんだけど、「そういった選択をする会社」というのは、「リモートワークをしない」こと以上の情報量を僕達に提供してくれている気がする。
会社を選ぶ時の判断材料の一つに出来るかなと思った。

リモートワークが出来る人材

とても簡単で、

それを可能にする人を採用しているかどうか

に尽きる。

例えば、文字ベースの円滑なコミュニケーション能力というのが必須になってくる。
チャットで意思の疎通が上手く行かず、結局電話やミーティングばかりしていたら、とてもじゃないけどリモートワークなんて夢のまた夢だ。

また管理者が部下を信頼している会社じゃないと成立しない。
37Signalsでは、全社員に会社のクレジットカードを渡していたり、休暇も申請無しで取得出来るらしい。
そこまでのことが出来る会社ってどれだけあるんだろう。

信頼できる人を採用する

当たり前だけど、なかなか難しいんだろうなあ。
逆に言えば、自分がそういった人材でなければ、働く場所が無くなっていくという事だ。

既に魅力的に見える会社ってそういう傾向ある気がする。
「PCが扱えないと仕事にならない」のと同じように、「リモートワークでも仕事が出来ないと話にならない」って時代になるんだろうな。

んー、凄く怖い。

リモートワークが出来る仕組み

この本でも書かれていたけど、実際に同じ場所で仕事をしていると情報共有や情報伝達という点で甘えが出てくるところってあると思う。

「さっきの件、聞こえてたと思うけど、どうかな?」

みたいな会話をしていたら要注意。
リモートワークをやり始めるとそういった暗黙の了解が無くなる。
情報共有や情報伝達がちゃんと行われる仕組みを、組織やチームとして持ってないと多分上手くいかない。
この部分って結構苦労しているところ多いと思うけど、改善していく意思があるかどうかって大きい。
情報共有にはコストが掛かるから。

確かスクラムでは

みんなが顔を会わしてミーティングすることの大切さ

を謳っていたと思う。
その利点も確かに大きいと思うんだけど、そればかりに頼ってしまうのも怖い気がする。
それにビデオチャット等のツールを使えば、ある程度改善されるのかもしれないし、実際にやってみないとわからないかな。
この辺のバランスは確かに難しいところだと思う。

最後に

一ファンとして、すっかり洗脳されてしまった感が強いんだけど、さすがにリモートワークが銀の弾丸とは思ってない。
本の中でも、デメリットがいくつか挙げられている。
けど、上手く言えないんだけど今っぽいんだよなあ。
そして、今っぽいのってかっこ良く見えるものだったりする。

まあ、やるやらないは別にして、それが出来る体制かどうかが重要な気がする。
Yahooだってやろうと思えばいつでも出来るだろうしね。

ともかく、時代は明らかにリモートワークの流れになって来ている気がするのは確かだ。