チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

はじめに

最近「チームビルディング」や「チームでワークする」ということについて意見を求められる機会が多い反面、それらに関するインプットをおろそかにしていた。
そもそも「チームで働く」ということにどんなメリットがあるのか?という根本的な質問をされることもあり、一度自分の中で整理したくなってこの本を読み始めた。

気になったところ

  • 今日の複雑で変わりやすいビジネス環境で成功するには、柔軟さと協力と協働が必要不可欠
  • 学習するための組織づくり
    • 集団的学習を経験しているときの個人の学習行動には次のものがある
      • 質問する
      • 情報を共有する
      • 支援を求める
      • 証明されていない行動を試みる
      • 失敗について話す
      • 意見を求める
  • プロセス知識スペクトル
    • プロセス知識というのは、望む結果を生み出す方法についての知識のこと
    • 組み立て工場などのルーチンの業務における成功とは、効率性の改善のことである
    • 病院などの複雑な業務における成功とは、問題の解決である
    • 新製品の開発などのイノベーションの業務の目的は、新たな可能性を試したり生み出したりすることである
  • 素直に意見を言うことは、あなたが思うよりも少ない
  • チーミングのプロセス
    1. チーミングの必要性を認識する
    2. 個人と個人がコミュニケーションを図る
    3. 手順や相手に任せるべきことを調整する
    4. 相互依存の行動をとる
    5. 省察/フィードバック
    6. チーミングの考え方が身につく
  • 効果的なチーミングの4つの柱
    1. 素直に意見を言う
    2. 協働する
    3. 試みる
    4. 省察する
  • はっきり意見を言うより黙っているほうが楽である
  • 素朴実在論
    • 素朴実在論というのは心理学者リー・ロスがつくった言葉で、人間が持つ「自分は認識しうる不変の客観的実在ー自分以外の他者も、理性的で道理をわきまえているかぎりにおいて、自分と全く同様に知覚する実在ーをよく知っているという動かしがたい信念」のことだ
  • 根本的な帰属の誤り
    • この言葉が指すのは、私たちが事象の状況的要因を認識できず、原因は個人の性質や能力にあるにちがいないと過度に思いすぎるということである
  • 緊張と対立
    • チーミングしているときには当然ながら緊張が生じる
    • チーミングにはなんらかの対立が必要であり、望ましくさえある
    • 難しい会話から逃げずに取り組む
  • チーミングを促進するリーダーシップ行動
    1. 学習するための骨組みをつくる
    2. 心理的に安全な場をつくる
    3. 失敗から学ぶ
    4. 職業的、文化的な境界をつなぐ
  • チーミングは今日の組織に必須だが、チームであれ組織であれそれを自然にうまく行えるようになることはない
  • 自分の役割をフレーミングするにあたっては、リーダーは自分が相互依存していることをはっきりと述べ、自分も間違う場合があることと協働を必要としていることを伝えなければならない
  • チームメンバーの役割を定義するにあたっては、リーダーはメンバーがプロジェクトの成功に不可欠な優れた人物として厳選されていることを強く伝える必要がある

(他にも多数・・・)

おわりに

感想を書き始めたら、感じたことが多すぎて途中でまとめるのを諦めて、こんな感じの箇条書きになってしまった。
受け取った情報量が多すぎて、当分上手くまとめられる気がしない。
それ程自分にとって得ることが多かった本だったと思う。

今の時点でこの本を読んで感じたことをざっくりと箇条書きにすると

  • チームで働くことはやっぱり大事
  • チームで学び続ける必要があるし、それが個人の成長につながる
  • チームは学び続けつつ結果を出す必要がある
  • 学ぶことが目的ではないが、学び続けなければ競争力を保てないので結果も出ない
  • 専門的なスキルの成長と同じぐらい人としての成長も大事
  • チームは失敗を歓迎する必要があるし、個人の失敗ではなくチームの失敗として受け入れる必要がある
  • 良いチームは自然に生まれない、絶え間ない努力の上で成り立つ
  • リーダーシップ大事、フレーミング大事

この本に書かれていることがどれぐらい正しいのかは正直全然わからない。
しかし、今の自分の志向性にとても合っているし、日頃肌感覚で感じていることを論理立てて説明してくれると感じることも多かったので、とても心強かったのは確かだ。

個人的な生存戦略としても、チームを成長させられる人材というのはとても価値があると思っているし、そういう人材でありたいなと感じてる。
その方向性も間違っていないと再確認できた。

久しぶりに自分にとって物差しとなるような本に出会えた気がする。